パリオリンピックの射撃10mエアピストル混合で銀メダルを獲得したトルコの選手をご存知ですか?
他国の選手が専用のグラスやイヤーマフなどの装備をつけている中で、カジュアルな服装での競技姿が印象的で「無課金おじさん」と呼ばれるなど、多くの人を魅了しています。
このトルコの「無課金おじさん」とはどんな選手でどんな経歴をもつ選手なのか。謎いっぱいの正体に迫ります。
射撃で銀メダルのトルコのおじさんはユフス・ディケチ選手だ

引用:X
「トルコのおじさん」や「無課金おじさん」と呼ばれていますが、名前はユフス・ディケチ(Yusuf DIKEC)選手です。
競技中のスタイルが話題となりました。その格好は、イヤーマフや専用サングラスを着けず、「トルコ」と書かれたTシャツだけという極めてラフ。さらにポケットに手を突っ込み、真っすぐ銃を構えて競技をおこないました。
プロフィール
名前:ユフス・ディケチ(Yusuf DIKEC)
出身地:トルコ アンカラ
誕生日:1973年1月1日
射撃の練習をはじめた時期:2001年
身長:180cm
体重:79kg
趣味:ダンス
職業:軍
プロフィールをまとめましたが、一つ気になる点が…。職業が軍ってどういうこと?!この後解説していきます。
ユフス・ディケチ選手の競技実績やオリンピック出場歴
パリオリンピックで注目を浴びたユフス・ディケチ選手ですが、今までにも様々な大会でメダルを獲得しています。
金メダル | 銀メダル | 銅メダル | 合計 | |
---|---|---|---|---|
世界選手権 | 2 | 2 | 4 | |
ワールドカップ決勝 | 2 | 2 | ||
ワールドカップ | 3 | 3 | 2 | 8 |
オリンピック予選選手権 | 1 | 1 | ||
ヨーロッパ選手権 | 7 | 2 | 2 | 11 |
これまでオリンピックには2008年の北京が初めての出場で、2012年のロンドン、2016年のリオデジャネイロ、2021年の東京と4回出場されています。そして今回のパリオリンピックが5回目の出場です。
実はユフス・ディケチ選手、東京オリンピックにも出場されていたということで来日されたことがあったんですね。
ユフス・ディケチ選手の注目の経歴
ユフス・ディケチ選手の競技スタイルが注目を集めているのですが、なぜそのようなラフな格好でポケットに手を突っ込んだまま競技をするのか?それはある注目の経歴が関係しているのではないでしょうか。
ユフス・ディケチ選手の職業はなんとトルコ国家憲兵隊の退役下士官でした。
国際射撃スポーツ連盟のプロフィールにもきちんと軍人との表記が!

経歴
1994年、アンカラの憲兵隊の軍事学校に入学
卒業後伍長(兵士の小隊または分隊を指揮する役割の階級)になり、マルディンで任務へ就く。
1999年、憲兵隊の軍事学校に入学
1年後、軍曹(伍長より上の階級に位置する下士官)として卒業。
イスタンブールで1年間勤務した後、アンカラにあるトルコ憲兵隊のスポーツクラブであるジャンダルマ・ギュジュに任命
2001年にスポーツ射撃を開始
軍での経験がこのスポーツ射撃にもかなりの影響を与えていると思います。
ユフス・ディケチ選手に対する声
SNSにはユフス・ディケチ選手に対する驚きの声や退役軍人と聞いて納得の声が多数。
ユフス・ディケチ選手は猫好きなおじさん?!
ユフス・ディケチ選手のSNSには猫と戯れる写真が投稿されていて、癒やされている方も続出しています。
軍人で射撃の腕前がピカイチなのでつい怖い印象を持ってしまいがちですが、ユフス・ディケチ選手のインスタには猫の写真が上げられていてなんかほっこりします。
さらにユフス・ディケチ選手競技後にインスタグラムを更新。
銀メダルを手にしながら「8500万人の国民が祈りをもって見送ってくれた我が国にとって、共和国史上初のオリンピック・メダルを獲得できたことを大変うれしく思う」と投稿しています。
まとめ
競技中の格好というひょんなことから大注目を浴びたユフス・ディケチ選手には驚きの経歴と納得の実績がありました。
さらに猫好きという新たな一面も知れてユフス・ディケチ選手のファンになった方も多いのではないでしょうか。
話題性だけでなく、スキルも高い選手なのでこれからのより一層の活躍にも期待ですね。
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